24~26日に開かれる国の指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追(のまおい)」に394人の申し込みがあり、そのうち女性は40人で、記録が残る2008年度以降では最多だった。今年から「未婚の20歳未満」の条件が撤廃され、20歳以上の8人が参加する予定だ。
執行委員会が9日、概要を発表した。申込数は、25日に南相馬市の雲雀ケ原祭場地で行われる「神旗争奪戦」と「甲冑(かっちゅう)競馬」への参加者数。昨年度より6人多い。最年少は4歳で、最高齢は90歳。
女性の申し込みは40人。記録が残る中で最も多かった18年度の32人を大きく上回った。
南相馬市博物館によると、女性の参加は1947年に解禁され、53年に初めて参加した。しかし、84年の騎馬会決定事項で「未婚の20歳未満」とされた。昨年、男女平等や出場者数確保の視点から条件の撤廃を求める意見が出て、今年2月に主催団体の総会で条件を撤廃した。
今年は23~39歳までの8人が申し込んだ。4人は再出場で、4人は「初陣」だ。
相馬野馬追は1千年以上の歴史があるとされ、昨年から暑さ対策のため、それまでの7月開催から5月開催になった。
今年は24日に相馬市の相馬中村神社で出陣式が行われ、26日に南相馬市の相馬小高神社で裸馬を素手で捕らえて神前に奉納する神事「野馬懸(かけ)」で3日間の祭りを終える。
マス席や行列観覧席は完売しているが、自由席(前売り1人800円)は購入できる。問い合わせは、執行委員会事務局(0244・22・3064)へ。